防水の罠

2023. 8. 1

海外でも大人気の日本の文房具。
最近ではフリクションボールペンは大人気です。
先日、海外の友人にあげたらめっちゃくちゃ喜ばれました笑

そんな文房具の超有名国内メーカーである【コクヨ】
この【コクヨ】さんで60年以上に渡って愛用されている文房具の1つ。
それが

野帳

です。
今では広く愛用されていますが、元々は測量士のために作られたって知ってましたか?
あのスリムなサイズ感は作業着のポケットに入れれるように、
硬い表紙は立ったまま片手で書けるように。
と考えられて作られたものが建築業界に広まって様々な分野で活躍しています。
種類も増えましたよね~。
【野帳】とか【レベルブック】と呼ぶ人もいますネ。

私が始めて野帳を手にしたのは学生の頃ですが、
何となく嬉しかったのを覚えています。
私はレベルブックではなく方眼になっているスケッチブックタイプでしたが、
今でも愛用しています。
卒業後も何故かずーーーっと持ってたんですよ~。
実習で使用しただけやったんでページも余ってたので今は【虎の巻】になってます。
まさかこの仕事すると思ってなかったんで日の目を見た野帳自身もビックリかと笑
1番下の1冊だけ【SKETCH BOOK】となっているのが最初の1冊です。

緑の表紙のがオーソドックスな野帳、茶色の表紙のは防水の野帳です。
オーソドックスタイプと耐水タイプは好みが分かれるのでmatsuuraでは2種類在庫があります。
私は・・・耐水派です。
耐水以外に再生紙版や耐水&PP表紙版、カラーバリエを楽しめる版などの種類があります。

耐水のやつ、すごいの。紙でも水に負けない。
多少雨降ったりしてても全然書ける!耐水使い始めた最初の頃にめっちゃ感動した(*゚0゚*)スゴー

ところが!ここに罠があった・・・
私、ちょっとね、ちょーーーっとだけね、
人より間の抜けたところあるんでね(自覚はある!あくまでちょっとやし!)
まぁ色んなものを落とすんです。ポケットを閉め忘れて。
スマホを落として水溜りダイブしたこともありますし(|||O⌓O;)
調査区内の茶色い水溜りで、同じ現場で2回。
同じ作業しててやらかしたんですよね~。
そん時は2回とも普段からでは想像出来ないくらいのスピードで身体が動いて拾い上げましたけど。
で、野帳はスマホとか比べ物にならないほどよく落とす・・・
耐水やし~なんて思ってたんですよ。思ってたんですけどね、


表紙、普通の紙やねん。


中身は無事でも表紙はドロドロ。
しかも99%泥水やから乾くと茶ばんでる・・・
そして何となく土っぽい。砂っぽい。
乾くまでさすがにポケットには入れないけどね。
先にもちょっと書いてますが、表紙がPP素材のいいやつもあるんですが
現場で普段使いするってなるとちょっと勿体無いと思っちゃうんですよね~。値段、倍やから。
まぁ肝心の中身は全く無事なので使うのには全く問題ないです!
落とすほうが悪いんやで。。。

野帳の中身はこんな感じです。

これは数年前に使ってたやつです。
左側にレベル値を記載して右側は私は雑記帳にしています。
野帳の書く内容は人によりけりなんですが、
私の場合、この右のページにたまにハンバーガーの注文内容が書いてあったりします笑
何でかはご想像にお任せします・・・(*ノ>ᴗ<)テヘッ
ちなみのこの野帳の数字の羅列は遺構番号ですネ。(仕事してるぞっ!)
私が最初に手にしたスケッチブックの方は中身が異なっていて、
3mmの方眼仕様になっています。

スケッチブック、レベルブックに加えてトランシットブックなんてものもあります。
この野帳、発売から60年以上経ちますがほぼデザインの変更はないそうです。
発売当初から完成品を出してきたって事ですね。
これを開発した人、きっとめっちゃ現場でヒアリングして作ってくれたんやろなぁ・・・
と日本の「ものづくり」への情熱を感じるノートです。
今後とも宜しくネ、野帳~。
また泥水に落としちゃったり雨に濡れちゃったりすると思うけどヨロシク!