30m

2023. 7. 11

最近何かと賑わっている?考古学業界。

考古学と測量はいまや切っても切れない密な関係です!
まぁ、元々墳丘の大きさ計測したり何だかんだと測量とは縁の深い分野ではありますが。

海外の考古学関連のニュース(特に世界的に有名な遺跡関連)見ていると、
測量関連に限らずすっごい最新の技術がバンバン導入されてたりするので見てると
「おぉ~!」ってなる事もしばしです。

さてさて先日、大山古墳こと仁徳天皇陵が30m程大きかったかも?
と言うニュースが聞こえてまいりました。
ご覧になった方も多いかと思いますが、こちらのニュース見た私の感想は

「どこの業者が測量したんやろ?」

です。
イヤですよね、変に業界に染まった風の奴って(自分やんっ!
この30m大きかったというのは地上レーザー測量を行なった結果判明した事なんだそうです。

と言ってもその30mを正式な公的記録にするわけではなく、
とりあえず計測した結果と言うことらしいのですが。
地上レーザー測量界隈が熱くなってくるんじゃないでしょうか??

大山古墳・・・と言うより仁徳天皇陵、実は結構危ういそうなんです。
何が?と思われるかもしれませんが「あちこちでガタがきてる」と言うのが現状。
こういうすごく大きな古墳って見られたことある方は分かると思うのですが、
目の前で見ても「山」にしか見えないんです。
大きすぎて【古墳】って認識出来ないんですよね・・・
しかもほとんどが木々が生い茂った状態ですからね。
兵庫県で最大の大きさを誇る五色塚古墳(194m)はすごく綺麗に整備されていますが、
あの規模の古墳が整備されているのは全国的に見ても例は少ないと思います。

まぁ、そんなパッと見は「山」の古墳ですし、もちろん一般人は立入禁止。
研究者も申請出すそうですが「絶対に通らない」と私の恩師は申してました笑
通らないと分かってても意地でも毎年申請出してたそうですꉂꉂ(๑˃▽˂๑)
もはやライフワーク化してましたね・・・
今は「絶対通らない」のかどうか私は知る由もないのですが。
ちなみに立入の申請通ったら手始めにそこらをボーリングステッキで突きまくる!!!
宣言してました。(生徒ビックリwww

話しを戻して。
まぁそんなワケで「ガタがきてる」のに気付かなかったようで、
宮内庁の担当職員が調査に入ったときには既に危うかったそうです。
世界遺産にも登録された事ですし、これから少しずつ崩れた場所くらいは修復出来るといいのですが。
周辺の建物との関連もありますが、今回のレーザー測量の結果も踏まえて
墳丘の整備作業して欲しいなぁと希望を書いてみたり。

うちで行った地上レーザー測量の様子を紹介したブログもあるので、
是非読んでみて下さい~。
仁徳天皇陵ほどの古墳ではありませんが、某町の重要な遺跡の一部ですよ~。

そしてそして
地上レーザーとは異なるのですが、先日3次元測定器のデモに立ち会いました。
これもレーザーで測定していくのですが、
改良して肌に触れても問題のないものになったとかで技術の進歩を感じました。

日々進化する技術に従業員一同頑張ってくらいついてます笑

そんなmatsuuraを今後とも宜しくお願い致します。