針を持つと・・・
2022. 11. 8
自分がミシンクラッシャーだと認識したのは中学生だった。
エプロン製作が進まない。何故だ。
ある日、家庭科の先生が私のエプロンを縫いながら呟いた。
「いつも頑張ってるけどミシンがねぇ・・・」
思い返せば毎回のように糸が無くなったり、針が折れたりしていたものだ。
ミシンの技術は進歩しないが
上糸を取り付ける、下糸を取り付ける、ミシン針を交換すると言った事だけは出来るようになっていた。
極めつけは「ボンッ!!!」となって動かなくなったことだろうか。
アレにはさすがの私もビックリしたのを覚えている。
こうして私は自身がミシンクラッシャーであることを知ったのだ。
高校生になってもこの才能は遺憾なく発揮された。
最初は半信半疑だった友人も最後には何も言わず、手には私のエプロン。
私は感謝をしながらアイロン技術を磨いたのだった・・・
どうやら私は病にかかっているらしい。
【針を持つと意識がなくなる】
と言う恐ろしい病だ。
体育祭のゼッケン付けなどは命がけだった。
高校で体操着に名前が刺繍されていた時の喜び、皆には分かるまい。
現在では、裁縫が必要とあれば事務のフナコシさん(仮)に拝み倒している。
そんな私が、私が・・・
針と糸を持つ日が来ると誰が想像出来ただろうか。否。
私は自ら進んで針と糸を持ったのだ。
先に伝えておきたいのは10針程しか縫っていないと言う事だ。
この外側はプロによるものだ。私ではない。
この抜け殻に目玉を付け、綿をつめ、オリジナルのトトロ様を誕生させるのが私の仕事。
(左上写真の袋の中身は綿。おかわり自由)
見よ、この立派な立ち姿。
堂々としたものではないかね。
そして注目すべきは左上の写真!!縫っている、この、私が!!!!
10cm程の縫い口でも縫ったことに違いない (`・ω・´)
最後はドライヤー(風のシャワー¥0)で綿を飛ばし、身体測定と性格診断。
最後に。
もう、どこで文体を戻していいのか分からなくなった結果ここまで来てしまった。
昼に食べた伊豆わさび麦とろ丼が美味しかったことを付け加えて終わりにしよう。